トップメッセージ
株主・投資家の皆様へ
~2016年6月期第2四半期決算に寄せて~
第二創業期に入り、私を中心とする新経営体制になって4年目を迎え、当時から現在に至る事業内容の効率化と新規事業の準備の真価が問われる2016年6月期において半期が経過致しました。
このような経過の中、2016年6月期第2四半期の決算内容につきまして、最初に要約させて頂きたいと存じます。
当第2四半期における連結決算は、連結売上高16,718百万円(前年同期15,578百万円、7.3%増)、連結営業利益265百万円(前年同期468百万円、43.4%減)、連結経常利益243百万円(前年同期459百万円、46.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純損失△46百万円(前年同期は128百万円の利益)となりました。
当第2四半期連結決算における増収の主要因は、ファッションビジネスプラットフォーム事業においてビービーエフが行うECサイト構築とブランチアウトが行うファッションホールセール事業の好調によるものです。また、減益の主要因は、コンピュータプラットフォーム事業におけるデータセンター事業の減収と新規事業である決済関連事業、IoT関連事業、および動画配信事業における先行投資による販管費の増加によるものです。
特に、当第2四半期において、自社のデータセンターとクラウドサービスを社内で利用するB2BおよびB2Cの新サービスについての企画・開発を進めてきた最初の成果として、「IoT(Internet of Things、モノのインターネット)」事業展開を開始致しました。具体的には、IoT機器のためのクラウド・セキュリティ基盤の開発を、一般社団法人重要生活機器連携セキュリティ協議会から受注しました。本受注に基づくIoT機器セキュリティ・サービスプラットフォームの実証システムを実現します。また、IoT機器から「検知」されるビッグデータ解析に基づき、「判断」と「操作」を実現する人工知能の開発会社である、AIスクエア社を設立致しました。さらに、昨年(平成27年)6月24日に経済産業省、総務省共管の一般財団法人インターネット協会理事長に就任し、同法人内のIoT推進委員会委員長を拝命し、同年7月より3つのWG(ワーキンググループ)すなわち、ビジネス検討、実証実験、デバイスプラットフォーム検討を設置し、IoT関連事業の企業間連係のための「活動を開始しました。12月10日に第2回シンポジウムとして、同IoT推進委員会最高顧問の坂村健東京大学大学院教授を中心に、IoTサミット In 坂村先生・国際電気通信連合(ITU)150周年賞受賞記念)を開催し、当社のIoT事業を推進する上での企業間連携の大きな一歩となりました。
当第2四半期を総括しますと、創業以来15年を経過したデータセンター事業をコアとする、コンピュータプラットフォーム事業が、大きな転換点を迎え、当社のデータセンター技術、クラウド技術、およびストレージソリューション技術を活用し、Fintechに挑戦する100%子会社Lyudia社による決済関連事業の立ち上げ、当社本体およびAI(人工知能)に挑戦するAIスクエア社、資本業務提携先のエブリセンス社とセキュア社によるIoT関連事業、およびアンカーパーソン.TVによる動画配信事業への事業構造の転換を進めている時期であると考えております。また、ビービーエフグループが展開するファッションビジネスプラットフォーム事業は、BBFと子会社ブランチアウト社のシナジー効果が出始めた段階に来たと考えております。
第2創業期4年目を迎えた、2016年6月期におきましては、当第2四半期時点においては、連結業績予想に対して、営業利益と経常利益は、上回っておりますが、決算期末での業績面における目標達成に向けて尽力させて頂きますので、ご支援・ご協力の程宜しくお願い申し上げます。
株式会社ブロードバンドタワー
代表取締役 会長兼社長 CEO