株式会社白組
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業種
映像制作
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課題・要望
映像制作用ファイルサーバーの環境改善
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製品・サービス
ストレージ
株式会社白組 システム部長
入田 尭光 氏
株式会社白組
杉山 隆志 氏
入田 尭光 氏
株式会社白組
杉山 隆志 氏
- ストレージ
- 映像制作
- ファイルサーバー環境改善
PowerScaleを導入したことで、大規模案件にも余裕で対応できるセキュアなデジタル映像制作環境を実現できました。今後はデータセンター/クラウドの活用も進めていきますので、ブロードバンドタワーの提案と支援にも大いに期待しています。
ペタバイト級の大容量ストレージ環境をワンボリュームで扱えるのは非常に便利。ユーザーが誤ってファイルを移動してしまった場合なども、Superna Eyeglass SuiteのEasy Auditor機能で簡単に探し出すことができます。
日本有数のデジタル映像制作会社として知られる白組では、本社・三軒茶屋スタジオ向け映像制作用ファイルサーバーの再構築を実施した。複数の機器に分散していた環境をスケールアウトNAS「Dell PowerScale」に統合することで、制作業務を効率的に行える環境を実現。また、PowerScale専用セキュリティソリューション「Superna Eyeglass Suite」も併せて導入し、データ保護体制の強化も実現している。
デジタル映像制作のリーディング・カンパニーである白組では、日々数多くの映像作品を制作している。しかし従来は映像制作用ストレージが複数の機器に分散しており、性能面や運用管理面で課題を抱えていた。また近年では、ランサムウェアをはじめとするサイバー攻撃への備えも急務となっていることから、同社ではより高性能でセキュアな新ファイルサーバーの導入に着手した。
ペタバイト級の大容量ストレージ環境をワンボリュームで扱えるのは非常に便利。ユーザーが誤ってファイルを移動してしまった場合なども、Superna Eyeglass SuiteのEasy Auditor機能で簡単に探し出すことができます。
日本有数のデジタル映像制作会社として知られる白組では、本社・三軒茶屋スタジオ向け映像制作用ファイルサーバーの再構築を実施した。複数の機器に分散していた環境をスケールアウトNAS「Dell PowerScale」に統合することで、制作業務を効率的に行える環境を実現。また、PowerScale専用セキュリティソリューション「Superna Eyeglass Suite」も併せて導入し、データ保護体制の強化も実現している。
デジタル映像制作のリーディング・カンパニーである白組では、日々数多くの映像作品を制作している。しかし従来は映像制作用ストレージが複数の機器に分散しており、性能面や運用管理面で課題を抱えていた。また近年では、ランサムウェアをはじめとするサイバー攻撃への備えも急務となっていることから、同社ではより高性能でセキュアな新ファイルサーバーの導入に着手した。
導入効果
- 〇 大規模案件にも対応できる高性能ファイルサーバー基盤を実現
- 〇 ランサムウェアや不正アクセスから重要な作品データを保護
- 〇 圧縮・重複排除機能を活用し、データ容量を最大30%削減
- 〇 大容量ファイルサーバー環境の一元的な運用管理が可能に
デジタル映像制作業務の進化を加速する
大容量ファイルサーバー環境をDell PowerScaleで構築
Superna Eyeglass Suiteによるセキュリティ強化も実現
世界中で数多くのファンを獲得している日本の映像作品。その制作の一翼を担っているのが、デジタル映像制作のパイオニアである白組だ。
今回同社では、本社・三軒茶屋向け映像制作用ファイルサーバーとして、スケールアウトNAS「Dell PowerScale」を導入した。これにより、大幅なファイルサーバーのパフォーマンス向上を果たすと同時に、運用管理のシンプル化・効率化も実現。さらに、PowerScale専用セキュリティソリューション「Superna Eyeglass Suite」も活用し、ランサムウェアや不正アクセスなどによるサイバー攻撃から、貴重な作品データを保護できる環境を実現している。
最新テクノロジーで日本のデジタル映像制作をリード
株式会社白組
システム部長
入田 尭光 氏
日本を代表するCG映像制作会社として、半世紀にわたり数多くの作品に参画してきた白組。その歩みは、まさに日本のCG制作の歴史とも重なる。中でも同社の大きな強みとなっているのが、最新の映像テクノロジーと長年培った経験をシームレスに融合させている点だ。1983年には、早くもCGシステムの稼働を開始するなど、他社に先駆けた取り組みを次々と展開。現在も、約500台のレンダリングサーバーと約250台のワークステーションで構成される業界トップクラスのデジタル映像制作環境を整備している。システム部長
入田 尭光 氏
白組 システム部長 入田 尭光氏は「デジタル映像制作は年々高度化が進んでおり、データ容量もコンピューティングリソースも大規模化する一方です。システムの構築・運用を担う当部門としても、クリエイターが円滑に作業に取り組めるよう、常に現場と対話しながら環境やワークフローの改善に努めています」と語る。
複数機器で構成されていたファイルサーバーの改善が課題に
そうした取り組みの一環として、今回実施されたのが、本社・三軒茶屋スタジオ向けファイルサーバーの再構築プロジェクトだ。前述の通り、映像制作で作成されるデータは飛躍的に増加し続けている。しかし、これを収めるファイルサーバーについては、これまで複数のストレージ装置を組み合わせて構築してきた。その結果、運用管理が非常に煩雑になっていたという。
同社のインフラを担当する白組 杉山 隆志氏は「以前はWindows ServerのDFS名前空間機能を用いて、ユーザーが簡単に目的のファイルにアクセスできるようにしていました。しかし、その裏側にある物理的な機器は、保守切れやスペック強化などの理由でしばしば入れ替わるため、障害発生時の原因究明も困難になります。このような運用方法を改善する必要を感じていました」と振り返る。
また、複数の作品の制作スケジュールが重なった際には、ファイルサーバーのパフォーマンス不足を感じる場面も増えていたとのこと。さらに、もう一つ大きな課題となっていたのがセキュリティである。入田氏は「もちろん当社でも、エンドポイントやネットワークなど一通りの対策は施してあります。しかし昨今のセキュリティ被害の状況を鑑みると、貴重な作品データが納められたファイルサーバーについても、データ保護のさらなる強化を図る必要があると考えました」と語る。
同社のインフラを担当する白組 杉山 隆志氏は「以前はWindows ServerのDFS名前空間機能を用いて、ユーザーが簡単に目的のファイルにアクセスできるようにしていました。しかし、その裏側にある物理的な機器は、保守切れやスペック強化などの理由でしばしば入れ替わるため、障害発生時の原因究明も困難になります。このような運用方法を改善する必要を感じていました」と振り返る。
また、複数の作品の制作スケジュールが重なった際には、ファイルサーバーのパフォーマンス不足を感じる場面も増えていたとのこと。さらに、もう一つ大きな課題となっていたのがセキュリティである。入田氏は「もちろん当社でも、エンドポイントやネットワークなど一通りの対策は施してあります。しかし昨今のセキュリティ被害の状況を鑑みると、貴重な作品データが納められたファイルサーバーについても、データ保護のさらなる強化を図る必要があると考えました」と語る。
高い性能や柔軟な拡張性を評価しDell PowerScaleを採用
株式会社白組
杉山 隆志 氏
このような課題を解消すべく、同社では次期ファイルサーバーの選定に着手。そのパートナーとして選ばれたのが、ブロードバンドタワーである。入田氏はその理由を、「今回の更新では、高性能で柔軟な拡張性を有するスケールアウトNAS『Dell PowerScale』(以下、PowerScale)を導入したいと考えていました。その点ブロードバンドタワーは、国内最古参の代理店として旧Isilon Systems時代から製品を取り扱っています。製品に対する知見やノウハウ、技術サポートなど、様々な面で信頼が置けると考えました」と語る。杉山 隆志 氏
これに加えて、データセンターサービスやネットワークサービスまでまとめて提供できる点も決め手になったとのこと。入田氏は「現在当社では、社内に設置したインフラ機器の一部をデータセンターへ移設する計画を進めています。ブロードバンドタワーはデータセンター事業者でもありますので、製品だけでなく、多角的な視点からしっかりと支援してもらえます」と語る。
今回導入した製品は、SSD/HDDなどのディスクを内蔵しないアクセラレータノードの「Dell PowerScale Accelerator Nodes P100」(以下、P100)と、オールフラッシュモデルの「Dell PowerScale F200」、アーカイブ向けの「Dell PowerScale A300L」(以下、A300L)の3機種を採用。P100/F200をキャッシュ領域に、またA300Lをデータ保存領域として利用することで、性能要件とコスト要件を両立させている。クラスタの総容量は約1.6PBにも達するが、これだけの大容量環境をワンボリュームで一元的に管理することが可能。ちなみにP100については、本件が国内初導入事例となる。
Superna Eyeglass Suiteによるセキュリティ強化も実現
さらに、今回提案のもう一つの目玉となったのが、カナダSuperna社が提供するPowerScale専用セキュリティソリューション「Superna Eyeglass Suite」(以下、Superna)である。この製品では、PowerScaleのDR作業を自動化する「DR Edition」を中心として、ランサムウェア対策を行う「Ransomware Defender」、ログ監査を行う「Easy Auditor」、パフォーマンス監視を行う「Performance Auditor」の4つのモジュールを用意。同社ではこの中から、DR Edition、Ransomware Defender、Easy Auditorの3モジュールを導入している。
「製品紹介を受けた際に、特に関心を持ったのが、Easy Auditorのファイル/ディレクトリ特定機能です。当社では、クリエイターが作業中に誤ってファイルやフォルダを移動してしまうケースがあるのですが、これを探し出すのが非常に困難。あきらめてバックアップから戻したケースもあるほどです」と杉山氏は語る。ちなみに、大規模案件の場合、ファイル数は最大で約1億にも上るとのこと。そこから必要なファイルを見つけ出すのは至難の業だ。その点、この機能を利用すれば、速やかに目的のファイルを見つけることができる。
また、Ransomware Defenderも、ユーザーのファイルアクティビティをリアルタイムで監視する機能を装備。万一疑わしいイベントを検知した場合には、スナップショット取得や対象ユーザーのロックアウトなどを自動的に実行する。「面倒な手間を掛けることなく、重要な作品データを保護できるのは非常にありがたい。当社としても初導入の製品ですが、ブロードバンドタワーはSuperna国内初の一次代理店であり、自営保守も可能ですので、何かあっても安心して任せられるだろうと考えました」と入田氏は語る。
「製品紹介を受けた際に、特に関心を持ったのが、Easy Auditorのファイル/ディレクトリ特定機能です。当社では、クリエイターが作業中に誤ってファイルやフォルダを移動してしまうケースがあるのですが、これを探し出すのが非常に困難。あきらめてバックアップから戻したケースもあるほどです」と杉山氏は語る。ちなみに、大規模案件の場合、ファイル数は最大で約1億にも上るとのこと。そこから必要なファイルを見つけ出すのは至難の業だ。その点、この機能を利用すれば、速やかに目的のファイルを見つけることができる。
また、Ransomware Defenderも、ユーザーのファイルアクティビティをリアルタイムで監視する機能を装備。万一疑わしいイベントを検知した場合には、スナップショット取得や対象ユーザーのロックアウトなどを自動的に実行する。「面倒な手間を掛けることなく、重要な作品データを保護できるのは非常にありがたい。当社としても初導入の製品ですが、ブロードバンドタワーはSuperna国内初の一次代理店であり、自営保守も可能ですので、何かあっても安心して任せられるだろうと考えました」と入田氏は語る。
運用管理のシンプル化と大幅な性能向上に成功
PowerScale/Superna導入後のメリットも非常に大きい。「まず一点目は、運用管理の問題を解消できた点です。複数の機器を統合したことで運用がシンプルになりましたし、ストレージの利用状況なども専用監視ツール『InsightIQ』で直感的に把握できます。視覚的に管理と現状の把握ができるようになったことから、スタッフ間の情報共有も容易になりました」と杉山氏は満足げに語る。
また、設置スペースを半減できた一方で、パフォーマンスは大幅に向上。杉山氏は「ちょうど導入直後に複数案件の制作作業のピークが重なり、毎日10TBずつ使用容量が増えていくような状況でした。それにも関わらず、ファイルサーバーの性能に関するクレームは皆無。以前なら確実にスタッフから問い合わせがあるような状況だったので、本当に問題ないかこちらから聞きに行ったほどです」と続ける。また圧縮・重複排除機能の効果も予想よりは大きく、最大30%の容量を削減できているとのことだ。
さらにSupernaも、期待通りの成果を発揮。入田氏は「たとえば映像制作業務では、大量ファイルを一気に移動/削除する場合があるのですが、これを疑わしいアクティビティとして検知したのには驚かされましたね。しっかりと環境を監視してくれていることが実感できました」と語る。一度、ビルの法定停電に伴う再起動の際にSupernaにトラブルが生じたことがあったが、これもブロードバンドタワーの迅速なサポートのおかげで事なきを得たとのことだ。
このようにファイルサーバーの刷新に成功した同社だが、今後も社内インフラの改善を進めていく考えだ。入田氏は「PowerScale/Spernaの両製品はもちろんのこと、当社とデータセンターを結ぶ専用線などもブロードバンドタワーに一括でお願いできて大変助かりました。特にデータセンターについては、当社としても初の試みです。クラウドとの連携なども含め、効果的な利活用方法を検討していかなくてはなりませんので、ぜひそこでも力を貸して欲しいと思います」と展望を述べた。
また、設置スペースを半減できた一方で、パフォーマンスは大幅に向上。杉山氏は「ちょうど導入直後に複数案件の制作作業のピークが重なり、毎日10TBずつ使用容量が増えていくような状況でした。それにも関わらず、ファイルサーバーの性能に関するクレームは皆無。以前なら確実にスタッフから問い合わせがあるような状況だったので、本当に問題ないかこちらから聞きに行ったほどです」と続ける。また圧縮・重複排除機能の効果も予想よりは大きく、最大30%の容量を削減できているとのことだ。
さらにSupernaも、期待通りの成果を発揮。入田氏は「たとえば映像制作業務では、大量ファイルを一気に移動/削除する場合があるのですが、これを疑わしいアクティビティとして検知したのには驚かされましたね。しっかりと環境を監視してくれていることが実感できました」と語る。一度、ビルの法定停電に伴う再起動の際にSupernaにトラブルが生じたことがあったが、これもブロードバンドタワーの迅速なサポートのおかげで事なきを得たとのことだ。
このようにファイルサーバーの刷新に成功した同社だが、今後も社内インフラの改善を進めていく考えだ。入田氏は「PowerScale/Spernaの両製品はもちろんのこと、当社とデータセンターを結ぶ専用線などもブロードバンドタワーに一括でお願いできて大変助かりました。特にデータセンターについては、当社としても初の試みです。クラウドとの連携なども含め、効果的な利活用方法を検討していかなくてはなりませんので、ぜひそこでも力を貸して欲しいと思います」と展望を述べた。