株式会社エヌ・デザイン
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業種
映像制作
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課題・要望
3DCG/VFX制作業務用ストレージの性能問題解決
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製品・サービス
ストレージ
株式会社エヌ・デザイン
代表取締役・ディレクター
野﨑 宏二 氏
代表取締役・ディレクター
野﨑 宏二 氏
- ストレージ
- 映像制作
- コスト削減
野﨑 宏二 氏
Dell EMC アイシロンを導入したことで、ストレージの性能や信頼性に関する不安を完全に払拭できました。映像業界ではデータ大容量化への対応が重要な課題となっていますが、こうした変化にも余裕で対応できるのは非常に大きいと感じています。
Dell EMC アイシロンを導入したことで、ストレージの性能や信頼性に関する不安を完全に払拭できました。映像業界ではデータ大容量化への対応が重要な課題となっていますが、こうした変化にも余裕で対応できるのは非常に大きいと感じています。
主な課題
Windowsベースで構築された3DCG/VFX制作業務用ストレージに性能問題が生じており、その対応に多くの時間と工数を費やしていた。
成果
Dell EMC アイシロンを新たに導入し、運用管理の手間を以前の約1/10に軽減。性能や拡張性も大幅に向上し、制作業務をより快適に行うことが可能に。
3DCG/VFX制作を支えるストレージ基盤の性能問題をDell EMCアイシロンで解消
運用管理の省力化・効率化にも成功
ファイルサーバのレスポンス低下が大きな課題に
株式会社エヌ・デザイン
代表取締役・ディレクター
野﨑 宏二 氏
東京都・中野区に本社を置くエヌ・デザインは、3DCGやVFX (Visual Effects:視覚効果) を専門に手がける映像制作会社である。同社 代表取締役・ディレクターの野﨑 宏二氏は「当社では映画やテレビドラマなどの実写CG作品を中心に、CM、ゲーム、遊技機など幅広い分野に向けた事業を展開しています。映像制作には高度な技術力が必要ですが、一方では、監督やプロデューサーの意図をしっかりと理解した上で形にしていくというサービス業の側面があると考えています」と語る。代表取締役・ディレクター
野﨑 宏二 氏
制作にあたっては、クオリティを求められるのはもちろんの事、短納期の制作事案も多く、スピード感が求められているという。また、エヌ・デザインでは、技術力に磨きを掛けるために、外部のフリーランスのクリエイターや、ハリウッドの映画制作現場で活躍するクリエイターたちとも積極的に交流を行っているとの事だ。ちなみに、同社グループでは3DCGスクールの運営も行っているが、これも日本の3DCG/VFXの底上げに貢献していきたいとの思いからだ。「日本といえばアニメ/ゲームが有名ですが、実写CGの分野でもクリエイターのすそ野を広げ、世界に通用するスーパースターを育て上げていきたい」と野﨑氏は続ける。
そうした同社の業務に欠かせないのが、高品質な作品の創造を支えるインフラ環境である。同社 管理部 システム課 主任 大竹 充氏は次のように語る。
株式会社エヌ・デザイン
管理部 システム課
主任 大竹 充 氏
「デザイナーやクリエイターにとって、ストレージなどのインフラ環境はいわば社会インフラと同じであると考えています。水道やガスのように、使いたい時に、いつでも使えるものでありたい。そこで情報システム部門としても、性能や信頼性、可用性の確保には細心の注意を払っています」。管理部 システム課
主任 大竹 充 氏
その一環として、今回実施されたのが、レンダリングソースや完成データなど、制作コンテンツの全てを収容するストレージ基盤の刷新だ。大竹氏はその背景を次のように明かす。
「これまで当社では、クラスタ構成のWindowsサーバによるファイルサーバ環境を利用してきましたが、性能面で限界に達していました。たとえば、制作プロジェクト毎に割り当てたストレージ領域の容量がプロジェクトの進行により逼迫するに連れて、システムのレスポンスが低下する、なかなかファイルを開けないといった様々な問題が生じていました」。
加えて、運用管理面でも課題があったとのこと。大竹氏は「データ自体はWindowsのDFS機能で単一のツリーでアクセス可能にしていたものの、実際のストレージ領域は小さな複数の区画に分断されていました。このため、区画ごとにデータを分散させるための移動作業を頻繁に行う必要があるなど、管理者側の負荷が非常に高かったのです」と続ける。
Dell EMC アイシロンによる新ストレージ基盤を構築
Dell EMC Isilon X210
こうした問題を解消すべく、同社では新たなストレージ製品の選定作業に着手。「具体的な要件としては、まず現状のデータをきちんと保管できる大容量さが一つ。また、分断されたストレージ区画の運用管理で苦労していましたので、領域全体をワンボリュームで利用できる製品を選びたいと考えました」と大竹氏は説明する。加えて、性能面に関しては、瞬間的なピーク性能よりも、大量の同時アクセスを安定して処理できることを重視したとのこと。大竹氏は「当社の業務では、CG映像を生成するレンダリングサーバが100台規模で同時にアクセスしてきますので、当然ストレージ側にもこれに耐えられるだけの能力が求められます」と続ける。
このような厳しい要件をすべてクリアできる製品として新たに採用されたのが、Dell EMCのスケールアウトNAS「Dell EMC アイシロン」である。大竹氏はその理由を「オープンソースのSDS (Software Defined Storage) ソフトウェアなども検討してみましたが、ハードウェアの調達も含めてすべて自主構築になるというのはやはりハードルが高い。私自身、いわゆる『一人情シス』なので、トラブル時にサポートが受けられないようでは困ります。また、実際の検証でも求める性能が得られる見込みが立たなかったこともあり、映像業界での実績も豊富なアイシロンを選ぶのがベストと考えました」と語る。
製品の導入に先立ち、同社では株式会社ブロードバンドタワー (以下、BBTower) の支援を得て、実運用を前提とした事前検証を実施している。「BBTowerはサポートが充実しているという印象を強く受けていました。今回は容量とパフォーマンスのバランスに優れた『Dell EMC Isilon X210』を採用していますが、検証機を数多く保有されていることもあり、導入を検討していたのと全く同じ構成での貸し出しを頂いたことは非常にありがたかったです」と大竹氏は語る。
検証では、実際の映像制作業務にアイシロンを適用し、期待通りの成果が得られるかをしっかりとチェック。その結果、デザイナーやクリエイターがストレスなく業務が行えることが実証された。大竹氏は「検証中に性能面での疑問が生じた際にも具体的なデータで原因と解決策の提示を頂くなど、BBTowerの手厚いサポートも大いに役立ちました」と続ける。
また、本番環境への移行については、アイシロンの優れた可用性が威力を発揮した。大竹氏は「購入したノードを追加して検証機のノードを抜くだけでデータ移行が行えましたので、事前検証で使っていた環境を、そのまま簡単に本番環境に移し替えられました。ユーザーは検証機から本番機への移行を気づいていなかったと思います」と満足げに語る。
運用管理工数を大幅に削減。ユーザーの業務効率化にも貢献
現在同社では、4ノード構成のX210をCG映像制作用のストレージとして活用。これにより、従来の課題はすべて解決されている。「各種のICT製品を業務に活用する上では、どうしてもいろいろなトラブルが避けられません。当社でも、原因究明に苦労する場面が多々ありました。しかしアイシロンを導入してからは、ストレージを疑う必要が無くなり、障害原因の切り分けや特定をよりスピーディに行えるようになりました」と野﨑氏はにこやかに語る。
こうした環境が実現できたことで、管理者側の負担も大きく軽減されているという。大竹氏は「毎週数件あったストレージ関連のクレームや問い合わせがゼロになりましたし、運用管理に費やす時間や作業工数も以前の約1/10程度にまで減った印象です。現在では、アイシロンの専用管理ツール『InsightIQ』のステータス情報を毎朝確認するくらいで、ストレージのために残業するようなこともなくなりました」と語る。
さらにユーザー側でも、以前より効率的に業務をこなすことが可能になったという。旧Windowsクラスタよりも大幅に性能がアップしているため、トラフィック量の増大にも余裕を持って対応できている。「インフラのことを何も意識することなく、自然に、かつ当たり前に制作業務が行えるようになったことは大きな進歩」と大竹氏は語る。
また、アイシロンのアプリケーション・ソフト「SnapshotIQ」も、制作コンテンツの保護に貢献。大竹氏は「100TB級の大容量データを毎日外部にバックアップするのは困難なので、こうしたツールが用意されていることは大変ありがたい。特にSnapshotIQは、細かい単位で柔軟にスナップショットが取れるので、非常に重宝しています」と語る。現在は制作プロジェクト毎のディレクトリ単位で1時間ごと、1日ごとの2種類のスナップショットを、それぞれ2日間、2週間の保存期間で取得し、誤消去などによるデータ損失リスクに備えているとのことだ。
さらにアイシロンには、今後のビジネスへの貢献という面でも、大きな期待が掛けられている。「4K/8Kといった高画質映像が普及すれば、制作データの容量もさらに増大していきます。その点、アイシロンであれば、そうした変化にも容易に対応できます。当社は、世界レベルの仕事をしていきたいという想いがあります。また、オリジナル作品の制作など、様々な将来構想を描いていますので、その実現に向けてアイシロンを大いに活用していきたいですね」と展望を語る野﨑氏。Dell EMCとBBTowerも、その取り組みをしっかりと支援していく。
こうした環境が実現できたことで、管理者側の負担も大きく軽減されているという。大竹氏は「毎週数件あったストレージ関連のクレームや問い合わせがゼロになりましたし、運用管理に費やす時間や作業工数も以前の約1/10程度にまで減った印象です。現在では、アイシロンの専用管理ツール『InsightIQ』のステータス情報を毎朝確認するくらいで、ストレージのために残業するようなこともなくなりました」と語る。
さらにユーザー側でも、以前より効率的に業務をこなすことが可能になったという。旧Windowsクラスタよりも大幅に性能がアップしているため、トラフィック量の増大にも余裕を持って対応できている。「インフラのことを何も意識することなく、自然に、かつ当たり前に制作業務が行えるようになったことは大きな進歩」と大竹氏は語る。
また、アイシロンのアプリケーション・ソフト「SnapshotIQ」も、制作コンテンツの保護に貢献。大竹氏は「100TB級の大容量データを毎日外部にバックアップするのは困難なので、こうしたツールが用意されていることは大変ありがたい。特にSnapshotIQは、細かい単位で柔軟にスナップショットが取れるので、非常に重宝しています」と語る。現在は制作プロジェクト毎のディレクトリ単位で1時間ごと、1日ごとの2種類のスナップショットを、それぞれ2日間、2週間の保存期間で取得し、誤消去などによるデータ損失リスクに備えているとのことだ。
さらにアイシロンには、今後のビジネスへの貢献という面でも、大きな期待が掛けられている。「4K/8Kといった高画質映像が普及すれば、制作データの容量もさらに増大していきます。その点、アイシロンであれば、そうした変化にも容易に対応できます。当社は、世界レベルの仕事をしていきたいという想いがあります。また、オリジナル作品の制作など、様々な将来構想を描いていますので、その実現に向けてアイシロンを大いに活用していきたいですね」と展望を語る野﨑氏。Dell EMCとBBTowerも、その取り組みをしっかりと支援していく。