マーザ・アニメーションプラネット株式会社
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業種
映像制作
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課題・要望
ストレージ基盤の環境改善
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製品・サービス
ストレージ
マーザ・アニメーションプラネット株式会社 プロダクション部 システム課
課長 秋重 有希 氏
課長 秋重 有希 氏
- ストレージ
- 映像制作
- ストレージ基盤の刷新
秋重 有希 氏
当社の制作業務を支えるストレージには、性能・信頼性・拡張性・運用管理性など、あらゆる面で厳しい要件が課せられます。 オールフラッシュモデルのDell EMC Isilon F800を採用したことで、 将来にわたって安心して活用できるストレージ環境を実現できました。
当社の制作業務を支えるストレージには、性能・信頼性・拡張性・運用管理性など、あらゆる面で厳しい要件が課せられます。 オールフラッシュモデルのDell EMC Isilon F800を採用したことで、 将来にわたって安心して活用できるストレージ環境を実現できました。
主な課題
CG アニメーション制作業務を下支えする重要なストレージ基盤の環境改善を図り、クリエイターがより快適に作業できる環境を実現すること。
成果
Dell EMC アイシロンのオールフラッシュモデルを導入し、大幅なパフォーマンス向上に成功。バックアップ/アーカイブ業務の効率化も同時に実現。
CG制作用ストレージにDell EMCアイシロンを採用
オールフラッシュの卓越した性能を活かし
今後の事業拡大にも余裕で対応できる環境を実現
最先端の映像制作業務を支えるDell EMCアイシロン
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プロダクション部 システム課
課長 秋重 有希 氏
「CG映像制作を手がける企業の中でも、当社ほど幅広い事業展開を行っているところは限られます。社内の情報インフラを担う我々としても、クリエイターの業務を止めることのないよう、システムの安定稼働には細心の注意を払っています」と語るのは、同社 プロダクション部 システム課 課長 秋重 有希氏。 また、プロダクション部 技術課 課長 ギデ ガエトン氏も「制作ワークフローの自動化やCG制作に関わる新技術の開発・検証など、高品質な作品を効率よく制作するための環境整備にも注力しています」と続ける。
そうした取り組みを支える重要な製品として、同社ではDell EMCのスケールアウトNAS「Dell EMC アイシロン」(以下、アイシロン)を長年にわたり愛用している。「かつて他社ストレージを利用していた頃には、プロジェクトごとに領域を分けたり、データの性能要求に応じて置き場所を考えたりと、とにかく煩雑な運用を強いられていました。その点、広大な領域をワンボリュームとして扱えるアイシロンなら、こうした面倒な手間が一切必要ありません。ストレージ側の制限に縛られることが何も無いのは非常に助かりますね」とギデ氏は語る。
最先端のCG映像制作には高いパフォーマンスも求められるが、この点での満足感も高いとのこと。秋重氏は「当社では、制作用の素材などをすべてファイルサーバーに置いて作業を行っていますので、ストレージのI/O処理能力が極めて重要になります。しかしアイシロンなら、性能面の不安も全くありません」と語る。そして今回、同社では、2011年の初回導入から数えて三度目のアイシロン更新に取り組むこととなった。
将来展開を見据えてオールフラッシュモデルを初採用
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プロダクション部 技術課
課長 ギデ ガエトン 氏
加えて、もう一つのポイントが、パフォーマンスのさらなる向上である。「アイシロンは非常に高性能な製品なので、これまでも特に不満を感じるようなことはありませんでした。とはいえ、当社では、今後も先進的な映像作品を数多く制作していきます。性能不足が生じてからでは遅いので、将来も安心できる環境を、先手を打って作り上げておきたいと考えました」とギデ氏は語る。
そこで、同社のITパートナーであるブロードバンドタワーから提案されたのが、アイシロンのオールフラッシュモデル「Dell EMC Isilon F800」である。「F800は、これまで利用していた『Dell EMC Isilon S210』と比較して約4倍の性能向上を実現しています。レンダーサーバーの台数が現在の4倍に増えても大丈夫ということですから、かなり余裕を持つことができます。ブロードバンドタワーからは、他にも数パターンの提案を受けましたが、今回は性能重視のF800で行こうと決めました」と秋重氏は語る。ちなみに、同社では、自前のレンダーサーバーだけでなく、クラウドサーバーもレンダリング作業に活用している。繁忙期にだけ使える利点を評価してのことだが、ストレージ側の性能に余裕があれば、こうしたクラウド活用も安心して推進できる。
具体的な構成としては、映像制作用、レンダリング用にそれぞれ3ノードずつF800を導入。アイシロンの負荷分散ツール「SmartConnect」も利用し、高負荷時にも安定的なパフォーマンスを発揮できるようにしている。また、アーカイブ用途に適した「Dell EMC Isilon A200」18ノードも併せて導入し、F800と組み合わせて利用している点も注目される。「以前は別のストレージでアーカイブを行っていましたが、大容量データの転送には時間も掛かりますし管理も面倒です。その点、A200をバックアップ/アーカイブ用のストレージとして利用すれば、すべての作業をアイシロンで統一できます」と秋重氏は説明する。F800−A200間のデータ転送には、データレプリケーションツール「SyncIQ」を活用。また、A200にはデータ保護ツール「SnapshotIQ」も導入し、万一のデータ誤消去などに備えているとのことだ。
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大幅に向上したパフォーマンス。優れた省スペース性にも高評価
F800/A200を導入したことで、同社ではこれまでの課題を効果的に解消することに成功。F800は約1.3PB、A200は約1.8PBと合計約3PB以上の容量が確保されており、今後のデータ増加にも十分対応できる環境が実現できた。さらに、F800の卓越したパフォーマンスも、大きな効果を発揮している。「たとえば旧S210からのデータ移行をSyncIQで行ったのですが、F800がデータをどんどん受けてくれるおかげで、土日の2日間でほぼ同期を終えられました。約500TBのデータを移すとなると、2週間以上は掛かるだろうと予測していただけに、これには非常に驚かされましたね」と秋重氏は満足げに語る。
性能分析ツール「InsightIQ」で高負荷時の状況をチェックしてみても、性能を示すグラフがピークに張り付いたままになるようなことはないとのこと。「バックアップも短時間で終わりますし、レンダリング作業も高速に行えます。今後制作業務のボリュームがさらに増えたとしても、パフォーマンス面の不安は全くありませんね」とギデ氏は語る。
なお、同社のレンダーサーバーの多くは1Gbpsでネットワークに接続しているが、レンタルサーバーを10Gbpsで接続して検証したところ、データ量の多いシーンのレンダリングではサーバー1台あたりから最大2Gbpsものトラフィックが発生。データの読み込み速度の速さとも相まって、レンダリング時間を大幅に短縮できたという。
「レンタルサーバーは将来的に50台の稼働を予定しているため、ネットワークトラフィックにもかなり負荷がかかることが想定されますが、F800は性能に充分な余裕があるため心配はしていません。今後はF800の性能を生かしたレンダーサーバーの構成やネットワーク環境の見直しが課題となってきますね」とギデ氏は続ける。
また、省スペース性の高さにも大きなメリットを感じているとのこと。「旧環境ではサーバーラックを2本使用していましたが、現在は10U分のスペースで済んでいます。データセンターの設置コストを下げられるのはもちろん、空きスペースも十分なので、次回更新時も移行用のラックを借りたりする必要がありません。初回導入時には5ラック分のスペースを使っていたことを思うと、まさに隔世の感がありますね」と秋重氏は語る。
今回のプロジェクトを支援したブロードバンドタワーへの評価も高い。秋重氏は「ブロードバンドタワーは当社の環境をよく理解してくれており、アイシロンに関する知識や経験も豊富です。ベストな提案が受けられる上に、導入後のサービス・サポートも非常に手厚いので、安心して製品を活用できますね」と語る。
「アイシロンは、まさに当社の制作業務を支える基幹製品です。これまでの実績にも大いに満足していますので、もう他社ストレージは使いたくないですね」とにこやかに語るギデ氏。今後も素晴らしい映像作品が、次々とアイシロンから生み出されることになりそうだ。
性能分析ツール「InsightIQ」で高負荷時の状況をチェックしてみても、性能を示すグラフがピークに張り付いたままになるようなことはないとのこと。「バックアップも短時間で終わりますし、レンダリング作業も高速に行えます。今後制作業務のボリュームがさらに増えたとしても、パフォーマンス面の不安は全くありませんね」とギデ氏は語る。
なお、同社のレンダーサーバーの多くは1Gbpsでネットワークに接続しているが、レンタルサーバーを10Gbpsで接続して検証したところ、データ量の多いシーンのレンダリングではサーバー1台あたりから最大2Gbpsものトラフィックが発生。データの読み込み速度の速さとも相まって、レンダリング時間を大幅に短縮できたという。
「レンタルサーバーは将来的に50台の稼働を予定しているため、ネットワークトラフィックにもかなり負荷がかかることが想定されますが、F800は性能に充分な余裕があるため心配はしていません。今後はF800の性能を生かしたレンダーサーバーの構成やネットワーク環境の見直しが課題となってきますね」とギデ氏は続ける。
また、省スペース性の高さにも大きなメリットを感じているとのこと。「旧環境ではサーバーラックを2本使用していましたが、現在は10U分のスペースで済んでいます。データセンターの設置コストを下げられるのはもちろん、空きスペースも十分なので、次回更新時も移行用のラックを借りたりする必要がありません。初回導入時には5ラック分のスペースを使っていたことを思うと、まさに隔世の感がありますね」と秋重氏は語る。
今回のプロジェクトを支援したブロードバンドタワーへの評価も高い。秋重氏は「ブロードバンドタワーは当社の環境をよく理解してくれており、アイシロンに関する知識や経験も豊富です。ベストな提案が受けられる上に、導入後のサービス・サポートも非常に手厚いので、安心して製品を活用できますね」と語る。
「アイシロンは、まさに当社の制作業務を支える基幹製品です。これまでの実績にも大いに満足していますので、もう他社ストレージは使いたくないですね」とにこやかに語るギデ氏。今後も素晴らしい映像作品が、次々とアイシロンから生み出されることになりそうだ。
- 企業名
- マーザ・アニメーションプラネット株式会社
https://www.marza.com/
- 設立
- 2005年1月21日
- 所在地
- 東京都品川区東品川
- 資本金
- 1億円
- 事業内容
- CGアニメーション映像制作事業 世界に向けたフルCG長編アニメーションの企画、製作、販売 著作権事業、原作権および商品化権の販売、許諾等