宮内 謙

ソフトバンク株式会社

代表取締役 社長執行役員 兼 CEO

株式会社ブロードバンドタワーの創業20周年記念、誠におめでとうございます。
代表の藤原さん、ならびに関係者の皆さま、心よりお祝いを申し上げます。

ちょうど20年前の出来事として思い出していたのは、われわれソフトバンクがヤフーBBで本格的に通信事業へ乗り出した2001年のことです。ヤフーBBの事業を皮切りに、2004年に日本テレコムを、2006年にはボーダフォンを買収しました。その後2013年にウィルコムを子会社化し、イー・アクセスも買収。2015年にこれらの事業会社を合併して、いまのソフトバンクとなりました。そして、その間、膨大なインフラ投資をして赤字を出し、さらにKDDIさんやNTTドコモさんとは激しい競争をしながらという、苦しみながらの20年だったと感じます。

私は1984年にソフトバンクに入りましたが、当時を振り返って見ると、ソフトバンクが通信事業を開始する20年前の1980年初頭と、ブロードバンドタワー創業時の2000年の事業環境では、テクノロジーの進化のスピードが全く違うことに驚きます。パソコン通信からブロードバンドのインターネットとなり、さらにスマホが世界的に普及して通信量が爆発的に増えてインターネットのビジネスが急速に発達してきました。そうした中、世界のITを牽引する有名企業の時価総額は、例えばAppleはもうすぐ200兆円になるかもしれないという勢いです。GAFAと呼ばれるその他の企業も時価総額がどんどん増えています。一方、日本のトップ企業であるトヨタさんの時価総額は、二十数兆円。また、昨年だけでAppleは50兆円、Googleが40兆円、Facebookが30兆円も伸ばしています。GAFAの4社だけで東証1部上場企業の総額の約7割を占めるほどです。この状況を見ると、われわれももっと頑張らなくてはと思います。代表の藤原さんがおっしゃるように、ブロードバンドタワーは、世界のブロードバンドタワーを目指してこれからも頑張っていただきたいと強く思います。

最後になりましたが、創業から20年というのは、経営陣をはじめとする関係者の皆さまのたゆまぬ努力の素晴らしい結果であり、心から感動しております。今後さらに大きく飛躍されますことを祈念しております。

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