北尾 吉孝

SBIホールディングス株式会社

代表取締役社長

ただいまご紹介いただきました、SBIホールディングスの北尾でございます。ブロードバンドタワー20周年、誠におめでとうございます。藤原さんと私は結構浅からぬご縁で結ばれていると思っております。今でも、私が学長兼理事長を務めているSBI大学院大学で藤原さんには副学長にご就任いただいているのですが、私が入学式や卒業式に出られないときは、いつも藤原さんにお話しいただいているというような状況です。私が先ほど浅からぬご縁と申し上げたのは、実は2006年11月に、私どもとインターネット総研との経営統合というリリースを出させていただきました。インターネット総研と私どもが一心同体になるということであります。もちろん藤原さんには弊社に入っていただいて役員として、私と力を合わせてやっていただこうと思っていました。そういうことで、2006年11月に出発したのですが、不思議なことが起こるものです。2007年1月にインターネット総研の子会社のIXIが、いわゆる循環取引の発覚により監理ポストに指定されることになり、最終的にはこの会社が上場廃止になりました。この一連を受けて、インターネット総研の決算が出せなくなるという状況になりました。私どもも仕様がないからどうしようもなくて、IXIの循環取引が発覚した2007年1月に株式交換契約を解除することにしたんです。さらに仕様がない状況になりまして、インターネット総研まで非上場化ですから、藤原さんはどうされるかなと思っていたのですが、さすが藤原さん。オリックスがインターネット総研を買うということになりました。ただ、それをあまり良しとされていなかったんでしょう。何年かされて藤原さんはオリックスから株を買い戻されました。そうしてインターネット総研も乗り切り、この20年を振り返ってみると、それぞれの会社でいろいろ順風満帆にいかなくて、いろんな危機が訪れたりしたわけです。私どももいろいろありました。しかし、天運に恵まれ、そして最終的にはいろんな人の助けを得て、この20年を迎えられたわけです。藤原さん、今日のこのパーティーでも、これだけのそうそうたるメンバーが集まられて、やっぱり藤原さんという人の人間力の賜物かなというふうに私は思います。20年、過去を振り返ってみると、いろいろ、藤原さんありましたね。お互い無事じゃなかったですね。お酒を酌み交わしながら、心からの祝意と敬意を表したいと思います。本当におめでとうございます。

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