株式会社ヴィアックス

顧客データ管理システム「DB管理くん」のシステム基盤にc9 Flexを採用
高度なセキュリティで安全・確実な顧客データの運用管理を支援

課題・要望 業種 製品・サービス
セキュアなシステム基盤と
開発過程の効率化
ダイレクトマーケティング クラウド

株式会社ヴィアックスでは、長年培ってきた多彩なダイレクトマーケティングのノウハウを基に、ビジネス成約の為の効果的かつ効率的なプランを提案し、その実践をサポートしている。今回、同社では、誰でも簡単に顧客データを作成・管理できる操作性と、高度なセキュリティとの両立を目指して、顧客データ管理システム「DB管理くん」を開発。そのシステム基盤として、ブロードバンドタワーのクラウドサービス「c9 Flex」を採用した。

※ 「DB管理くん」サービスページURL http://www.viax.co.jp/dbkanri/

顧客データに関する悩みを一掃する「DB管理くん」

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管理本部 総務部 兼 システム統括部 部長
工藤 和弘氏

ヴィアックスは、1973年の創業以来、一貫してダイレクトメールの企画・制作・発送代行を手掛ける、老舗のダイレクトマーケティング事業者である。管理本部 総務部 兼 システム統括部 部長 工藤 和弘氏は、「42年間にわたって蓄積してきたノウハウをもとに、ダイレクトメールの画一的な発送代行に留まらない、総合的なサービスをお客様にご提供できるのが、当社の強みです」と語る。

制作・印刷・発送・管理までワンストップで提供するため、数万件単位での短納期発送にも対応可能であり、また全ての工程においてプライバシーマーク認証を受けたチェック体制、グロスメリットによる低コストの送料など、長年の実績に裏打ちされた安心・確実なサービスは、多くのリピーターから支持を得ている。

そんな同社が、クライアント企業における情報管理の徹底と顧客データの運用管理を支援するために2015年7月にリリースしたのが、顧客データ管理システム「DB管理くん」だ。

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ダイレクトマーケティング事業本部
業務管理部 部長
大西 健之氏

ダイレクトマーケティング事業本部 業務管理部 部長 大西 健之氏は、DB管理くんの開発に至った経緯を、次のように説明する。「当社では、ダイレクトメールの制作・発送という仕事柄、お客様から顧客データをお預かりすることが多いのですが、データの管理が複数の拠点や部門ごとに行われているお客様も数多くいます。しかし、顧客データの管理がバラバラに行われていると、データの追加・削除に伴ってミスも増えますし、時間的なロスも大きい。担当者のスキルレベルに依存することなく、誰でも安全・確実に顧客データの運用ができるよう、システム的にサポートできないかというのが開発のきっかけですね」。

DB管理くんでは、どの拠点からもWebブラウザ上から同一のデータが共有されるため、従来のように複数のファイルを管理する必要がなく、複数拠点での情報共有と一元管理の両立を実現する。データの更新はリアルタイムで行われるため、ユーザ間でデータの不整合が生じる危険性もない。「DB管理くんは、当社のメール発送サービスとも連携しているため、お客様は必要な時に迅速に顧客データを活用することができるようになりました」とは、大西氏。

特に、DB管理くんの際立った特徴は、直感的なユーザインターフェースを実装することによって、専門的な知識がなくとも、簡単に顧客データの作成ができる点である。
管理本部 システム統括部 廉谷 三千彦氏は、「顧客データを運用するお客様は、ITに強い人ばかりではないので、操作の仕方が視覚的に分かるようなユーザインターフェースの設計が、一番苦労したところですね」と振り返る。

開発チームの努力の結果、DB管理くんでは、顧客データの取り込み・検索・編集・削除・エクスポートといった複雑な操作が、簡単なマウス操作だけで安全・確実に行うことができる。「お客様からすると、『えっ、こんなことができるの』というぐらい操作が簡単になっています。技術的には最先端のものも取り入れておりますが、今のところはいい感じですね」と、廉谷氏は胸を張る。

「DB管理くん」操作画面

「DB管理くん」操作画面

高度なセキュリティと柔軟なカスタマイズ性からc9 Flexを採用

今回、同社ではDB管理くんのシステム基盤として、ブロードバンドタワーのクラウドサービス「c9 Flex」を採用。c9 Flexは、プロセッサやメモリなどを共有リソースプールからオンデマンドで柔軟に提供するインフラサービスであり、これまでにも数多くのASP事業者やサービスインテグレータに対し、効率よくアプリケーション開発を行うためのプラットフォームを提供している。

2014年6月には、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格「ISO/IEC 27001」のアドオンサービスである、クラウド認証制度「STAR認証」を国内企業として初めて取得。セキュリティ面でも成熟したサービスであることが立証されている。

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管理本部 システム統括部
廉谷 三千彦氏

廉谷氏は、今回のDB管理くんのシステム基盤としてc9 Flexを選定したポイントの一つに、こうした情報セキュリティ面での信頼性を挙げている。「確かにコスト面では大手の外資系企業が優位な面もありましたが、当社は、個人情報を直接管理するシステムを運営しているので、国内法に準拠している『国産』のクラウドというのが絶対条件でした。ブロードバンドタワーは、都内の自社データセンターでクラウド基盤を運用しており、STAR認証も取得しておりますので、BCP対策やISMS監査対応という点でも申し分なかったですね」。

c9 Flexを選定したもう一つのポイントは、様々なシステム要件にもきめ細かに対応する、カスタマイズ性だ。「選定にあたっては、複数のクラウド事業者を検討いたしましたが、バックアップサービスと監視サービスが存在すること、Javaのシステムを稼働させられること、ルート権限を貸与してもらえること、等々といった細かい要件を満たすのはc9 Flexだけでした。ブロードバンドタワーは、クラウドサービスの運用実績やノウハウも豊富ですので、ここなら基盤運用まで信頼して任せられるなと思いましたね」と、廉谷氏は語る。

クローン機能を活用することで生産性が大幅に向上
専任SE体制でシステム導入後のサポートも万全

c9 Flexには、仮想化技術を利用したクラウド型共有ホスティングサービス「Vシリーズ」と、ビジネスの状況に応じて柔軟にシステムが利用可能なユーティリティ型サービス「Dシリーズ」があるが、今回のDB管理くんのシステム構築にあたっては、VシリーズをWebサーバとDBサーバ用にそれぞれ1台ずつ導入。スモールスタートを可能にすると同時に、今後のビジネスの成長に伴うユーザ数・データ量の増大に応じて、柔軟に拡張可能な構成を採っている。

特に今回の構成の中でも、廉谷氏がお気に入りのポイントとして挙げているのが、仮想マシンのクローン機能だ。これまでの開発過程では、テスト環境で動作確認したアプリケーションを本番環境で稼働させるには、同じシステムを一から作り直す必要があったという。ところが、このクローン機能を用いることによって、テスト環境で作成した仮想マシンを本番環境へと瞬時に複製することができるようになったため、工程が大幅に短縮化され、「魔法のように作業がはかどった」(廉谷氏)という。

ブロードバンドタワーのサポート体制に対する評価も高い。「多くのホスティング事業者では、システム導入後は、どうしても画一的なサポートだけになりがちですが、ブロードバンドタワーでは、導入後も専任のSEの方が付いて、システムの特性を理解したサポートを提供してくれる。今後のDB管理くんの拡販に伴うシステム拡張に向けても、非常に心強いですね」と、廉谷氏は満足げに語る。

システム構成図

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今後もクライアント企業の良好なコミュニケーションづくりを支援

今回のDB管理くんのサービスインをきっかけに、同社ではサービス領域の拡大も視野に入れている。その一つが、「顧客データ分析」である。

大西氏は、「DB管理くんでは、お客様から顧客データをお預かりするだけでなく、それらのデータから性別や年齢、住んでいる地域といったデモグラフィック変数を抽出し、顧客分析作業に活かすことも視野に入れています」と語る。「ダイレクトマーケティングの背後には、お客様企業による様々なイベントや販促の企画がありますが、顧客データ分析を行うことで、そうしたお客様によるプロモーションの企画まで遡ってお手伝いできるようになります。今後も、どうしたらお客様企業が効果的な施策を打てるのかということを、お客様と同じレベルの目線で一緒に考えてゆきたいですね」。

今回のプロジェクトを支援したブロードバンドタワーへの期待も大きい。「DB管理くんのシステム導入時には、かなり突っ込んだ部分まで相談させていただきましたが、営業さんを含めレスポンス良く対応してもらい、非常に信頼できる会社だなと思いました。今後も当社では、既存事業で培ったノウハウを活かしながら、積極的に事業展開を行って参ります。お客様の要望に高い水準で答え続けるためには、新技術の活用も重要になってくると思いますので、今後のブロードバンドタワーのソリューションにも大いに期待しています」と、工藤氏は語った。

企 業 名 株式会社ヴィアックス
http://www.viax.co.jp/
創  業 1973年8月
所 在 地 東京都中野区弥生町2-8-15
事業内容 データ処理、メーリングサービス、メールアウト、制作・印刷、webプロモーション、セールスプロモーション、通信販売、New Media、図書館指定管理者、その他図書館業務全般

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