株式会社じほう

アクセス数の増加や新サービスの拡充にも柔軟に対応できるシステム基盤を実現

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システム基盤強化 インターネットメディア クラウド

医療・医薬品関連の出版物を手がける株式会社じほうは、オンラインメディアを提供するWebサーバとしてブロードバンドタワーのクラウドサービス『Flex-Cloud』を採用した。サーバ仮想化技術に基づくクラウド型ホスティングサービスによって、アクセス数の増加や新サービスの拡充にも柔軟に対応できるシステム基盤を実現している。

社内システムとアウトソーシングを適材適所で使い分ける


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株式会社じほうは、医療・医薬品に関する業界関係者向けの新聞、雑誌、書籍、オンラインメディアなどを手がける出版社である。「日本医薬品集」「薬事ハンドブック」「保険薬事典」などの書籍、「月刊薬事」「PHARM TECH JAPAN」「調剤と情報」などの定期刊行物のほか、近年ではタイムラグのない正確・迅速な情報を提供するために「日刊薬業WEB」や「PHARMA JAPAN HEADLINE NEWS」、「MEDIFAX Web(2011年10月サービス開始予定)」などのオンラインニュースにも力を入れている。

じほうは、社内外に約50台のサーバを保有している。社内には、経理、総務などに関わる業務系サーバ、全社員のコミュニケーションに使用するメールおよびグループウェアサーバ、そのほかにはファイルサーバやActive Directoryサーバ、ftpサーバなども設置している。一方で、同社のコーポレートサイトやオンラインニュースといった社外向けのWebサーバは、データセンター事業者のホスティングサービスとハウジングサービスを織りまぜて利用している。

株式会社じほう 執行役員 管理本部 本部長の西村純典氏は、同社のサーバ運営方針について次のように説明する。「自社ですべてのサーバを運営したいというのが本音なのですが、社内のIT管理者だけではまかないきれません。このため、適材適所でアウトソーシングサービスも活用し、運用管理の負担を軽減させています」

近年では、社内システムにサーバ仮想化技術を積極的に導入し、社内サーバの統合も推し進めているところだ。すでにメールサーバ(Microsoft Exchange Server)を中心に、新規に立ち上げたサーバの多くを仮想化している。また、子会社の販売管理システムをはじめ、OSやアプリケーションの更新が難しいレガシー環境をそのまま仮想サーバに切り替えることで、社内IT資産の保護にもつなげている。

同社 管理本部 情報システムグループ 主査の森宇征氏は、社内に構築したサーバ仮想環境とクラウドサービスの共通点について「今回、当社がオンラインメディア向けのWebサーバとしてブロードバンドタワーのクラウドサービス(Flex-Cloud)を採用しましたが、このFlex-Cloudもサーバ仮想化技術に基づくクラウド型のホスティングサービスです。社内でサーバ仮想化技術を活用しているからこそ、このようなクラウドサービスを抵抗なく受け入れられました」と語る。

新薬開発一覧のWebサーバにFlex-IaaS共有型を採用

ブロードバンドタワーのクラウドサービス(Flex-Cloud)を導入するきっかけとなったのは、「日刊薬業WEB」のアクセス増と、そのサブ媒体である「新薬開発一覧」の電子化だった。日刊薬業WEBは、医療・医薬品産業に関わる情報を迅速に提供する総合情報サイトで、製薬会社の営業担当者をはじめ、数多くの医療関係者が愛読している。

さらに、もともと紙媒体として提供されていた「新薬開発一覧」を電子化することになり、日刊薬業WEBのWebサーバと共用することも検討した。しかし、週始めや月末のタイミング、さらには朝8~10時の時間帯にアクセスが集中し、そのアクセス数は普段の4~5倍にまで跳ね上がる場合がある。そこで同社は、Webサーバの共用を避け、新薬開発一覧のWebサービスを新たなホスティングサービス上で運営する決断を下した。

ここでは、サービスの拡大にも柔軟に対応できる拡張性、サービスの安定運用に欠かせない優れた可用性、そして適切なコストで運営できることなどを主な要件とし、各社のクラウド型ホスティングサービスを比較・検討した結果、ブロードバンドタワーのFlex-IaaS共有型を採用するに至った。

同社 管理本部 情報システムグループの佐藤栄治氏は、ブロードバンドタワーのクラウドサービスを採用した理由を次のように説明する。「サーバのスペック(CPU性能、メモリ容量、ディスク容量など)を柔軟に調整できる点と、ライブマイグレーション技術によって物理サーバの障害時にも迅速に別の物理サーバに移動できる点を高く評価しました。また、ブロードバンドタワーのデータセンターが当社から近い場所にあること、そして何よりもブロードバンドタワーの皆さんが親身に対応してくれたことが採用の大きなきっかけとなっています」

同社は、2011年3月に、新薬開発一覧のWebサーバとしてFlex-IaaS共有型の仮想サーバを導入している。当初は、システム全体の冗長性を強化できるようにオプションメニューのロードバランシングサービスを組み合わせながら、1台の仮想サーバより運用を開始している。その後、仮想サーバを 2台に増やすことで、サーバ負荷率の軽減とさらなる信頼性の向上につなげている。

同社の森氏は、「ロードバランシングのオプションまで選べるクラウド型ホスティングサービスの中で、Flex-IaaS共有型ほどコストパフォーマンスに優れたものはありません。2台の仮想サーバとロードバランシングメニューを組み合わせても、当社がもともと想定していた予算に十分収まりました。 ブロードバンドタワーの対応はとにかく迅速で、メモリ容量の増設など、どんな要望でも電話1本で翌日までに対応してもらえます。また、ネットワーク構成図や各種パラメータシート、運用監視手順などの文書も提供してもらえたので、ブロードバンドタワーにはシステムの運用管理を安心して委託できています」と嬉しい感想を漏らす。

クラウド技術のメリットを生かしたシステム最適化を推進

今後、日刊薬業WEBや新薬開発一覧の購読契約が増加していけば、Webサーバのさらなる増強が欠かせない。同社は、新たな付加サービスとして情報検索サービスなどの追加も予定しているため、中長期的なシステム増強を常に視野に入れながら運営を続けているところだ。佐藤氏は、「アクセス数の増加、新サービスの拡充などに合わせて、Webサーバのスペックを柔軟に増強していけるところがFlex-IaaS共有型の大きなメリットです。各Webサーバの性能を高めるだけでなく、ロードバランサーの配下にあるWebサーバの台数を増やしてトータルの性能を稼ぐこともできます」と説明する。

将来的には、自社で管理するサーバの台数をさらに削減していくために、クラウド型ホスティングサービスやソフトウェアサービス(SaaS)への移行を積極的に推し進めていく計画である。例えば、物理サーバから仮想サーバへのさらなる移行、経理や総務といった業務系システムのクラウド化などを想定している。

西村氏は、「実は、当社の社長がクラウド技術に対して強い興味を持っています。すべてのシステムをクラウド化すべきだと私たちにいっているほどです。しかし、データ転送量の多いファイルサーバや制作業務向けシステムのクラウド化は技術的に難しく、実際には自社サーバとクラウドサービスを適材適所で使い分けることになるでしょう。このような中で、ブロードバンドタワーのFlex-Cloudが力を発揮する分野もさらに増えてくるはずです」と、ブロードバンドタワーのクラウドサービスに強い期待を寄せている。

企 業 名 株式会社じほう
本 社 〒101-8421 東京都千代田区一ツ橋2-6-3 一ツ橋ビル5階
設 立 昭和26年6月
資 本 金 3,600万円
代 表 者 代表取締役社長 武田 正一郎
事業内容 医療・医薬品に関する新聞・雑誌・書籍・CD-ROM等の発行およびオンライン情報提供

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